35_有限会社三和工業

【会社名】有限会社三和工業
【代表者】代表取締役 仲村 実
【住 所】うるま市
【業 種】建設業
【事業内容】浄化槽設置工事・維持管理、ステンレスタンク等製造販売

新市場への進出が課題

 浄化槽やステンレスタンクの市場は、人口減少の影響を受け、成長性が限定的であるうえ、競争環境も年々厳しさを増しています。このような環境下において、当社が今後も持続的な成長を実現するためには、新市場への進出が不可欠です。そこで、当社の競争優位性の源泉は何か、その強みを最大限に活かせる市場はどこかを整理しました。加えて、想定されるターゲット顧客および市場規模についても検討を行いました。

新事業分野に進出するための市場調査

 最初に、当社が有する強みを明確化しました。
 当社の強みは、浄化槽の製造において培ってきたFRP(繊維強化プラスチック)の高度な加工技術です。
FRPは、ガラス繊維や炭素繊維などの強化繊維と樹脂を組み合わせた複合材料であり、一般的には浴槽、自動車部品、航空機、スポーツ用品、建築資材(防水材、構造補強材)など、幅広い分野で活用されています。
当社には、多様な形状のFRP製品を製作できる熟練技術者が在籍しており、さまざまなサイズに対応可能な製造ラインも保有しています。FRP製品は、軽量でありながら高強度で、耐腐食性に優れるという特長があります。
 これらの強みを活かすことが可能な業界について、市場規模や課題を調査しながら、ターゲット分野の絞り込みを行いました。

戦略の骨子を作成

 検証の結果、基本方針が固まりました。
 小規模畜産事業者を対象に、三和工業が浄化槽の生産で培ってきたFRPの高度な加工技術を応用し、優れた断熱性能を有するFRP製メタン発酵槽を開発・提供します。
 沖縄県の畜産業は、県内農業産出額の約4割を占める基幹産業であり、その発展に伴い、高濃度の畜産廃液の処理負担が深刻な課題となっています。
 現行の活性汚泥法では、数千万円程度の大型設備に加え、高価な凝集剤が必要となるため、中小規模の畜産事業者にとって、設備コスト・運転コストの両面で大きな負担となっています。
 こうした有機性廃液を、低コストかつ安定的に処理可能な小型メタン発酵槽を開発し、地域の循環型エネルギーシステムの構築に貢献することを新事業の目的とします。