19_きづきグループ(代表企業:社会福祉法人 きづき福祉会)

【会社名】きづきグループ(代表企業:社会福祉法人 きづき福祉会)
【代表者】理事長 與那嶺 清美
【住 所】沖縄市
【業 種】医療・福祉
【事業内容】福祉・介護事業

理念が不明瞭、組織運営の停滞

 NPOから社会福祉法人への移行過程において、法人理念が十分に整理されていない点が、今後の検討事項となっています。理念が明確でないため、各価値観の共有が進みにくく、意思決定が個々の判断に委ねられやすい状況が見受けられます。その結果、業務とボランティアの役割分担が分かりにくい状況も生じています。加えて経営会議が十分に機能してない点も組織運営上の課題となっています。

事業承継と役割分担の具体化

 創業者は後継者育成を意識し、一定の距離を保ちながら関わっているものの、現状では次世代が十分に主体性を発揮しきれていない場面も見受けられ、事業承継の進め方について検討が必要な状況となっています。
これを個人の感情や姿勢の問題として捉えるのではなく、「旧トップが関与を続けることによる影響」などを整理し、権限移譲のタイミングや意思決定のルール設定などを支援しました。今後は、前代表が相談役として関与しつつ、最終的な意思決定は後継者、若手幹部メンバーが担う体制へと段階的に移行し、1〜2年程度の伴走期間を通じて自立した経営体制の構築を目指していくことが望まれます。

人材の定着を阻む組織構造の改善

 慢性的な人材不足については、採用の難しさに加えて、入職後の職員の定着に影響する組織の環境や体制も、一つの要因として考えられます。日々の業務が忙しい中で、心理的な安心感づくりや人材育成に十分な時間を確保することが難しくなっている場面もあるかもしれません。今後は、これまでの運営の良さを大切にしながら、評価の考え方を共有したり、業務の流れを整理して見えやすくしていくことで、働きやすさや安心感を高めていくことが期待されます。まずは職員が安心して働き続けられる環境づくりに取り組み、その積み重ねとして3カ年程度の視点で「選ばれる職場」への転換を目指していくことが望ましいと考えられます。