16_上間鋼材株式会社

【会社名】上間鋼材株式会社
【代表者】代表取締役 上間 雅之
【住 所】名護市
【業 種】卸・小売業
【事業内容】鋼材販売・加工、トタン販売・加工、金物販売

持続可能な組織作りを目指し、人材採用と技術継承への挑戦

 当社は今年、創業68年を迎えました。「鉄で、人と地域を豊かに」を掲げ、時代ごとの環境変化に柔軟に向き合いながら、改善を重ね、地域とともに歩んできました。現在は鋼材の専門店として、名護市を中心に北部地域のお客様へ、鋼材の販売・加工・配達までを一貫して提供する「トータルサポート体制」を強みとしています。
 一方で、事業を持続的に発展させていくうえでの最重要課題が人材採用と技術継承でした。市場のニーズに応え続けるためには、ベテラン社員が長年培ってきた技術や判断力を、次世代へ確実につないでいく必要があります。そのため、各部門1名、合計3名の採用を目標に掲げましたが、従来の求人方法では十分な応募につながらず、採用活動そのものを見直す必要性を感じていました。
 そこで今回の支援では、単なる求人掲載にとどまらず、社長自らが求人票作成に取り組むことで、採用マーケティングの考え方を学び、今後も継続的に活かせる採用力の向上を目指しました。

求人票作成を通じた「採用マーケティング」の実践

 まず、「上間鋼材」という会社に対して、求職者がどのような点に関心を持ち、どのような不安や期待を抱いて応募してきたのかを把握するため、調査を行いました。調査対象は、近年転職採用した社員です。社長自らが一人ひとりと向き合い、ヒアリングを実施しました。単に質問項目を確認するのではなく、「なぜそう感じたのか」「どんな経験や背景があったのか」といったエピソードまで深掘りし、社員の言葉に耳を傾けました。
 次に、ヒアリング結果をもとに採用ターゲットを明確化し、訴求すべき自社の強みや魅力を整理しました。そのうえで、求人票の作成に取り組みました。求人票は箇条書き中心ではなく、「タイトル+ストーリー」構成とし、社員の実体験や背景を織り交ぜながら、求職者が働く姿を具体的にイメージできる内容になるよう工夫しました。

社長自身が気づいた「自社の強みと改善点」

 今回の⽀援を通じて得られた最大の成果は、求人票作成を実践する中で、採用マーケティングの考え方と手法を⾃らのものとして習得できたことです。また、社員へのヒアリングを通じて、これまで当たり前だと思っていた日々の業務や社風が、大きな強みであり魅⼒であることに気づくことができました。それを、言葉として整理し、求人票として発信した結果、目標としていた3名には届かなかったものの、2名の新規採用を実現することができました。
 社⻑⾃⾝が採用活動の本質を理解し、実際に成果を生み出せたことは、今後の採用活動においても大きな財産になると考えています。今回の⽀援を通じて、当社の採用⼒は確実に一段階引き上げられ、「人が育ち、技術が継承される会社」へ向けた確かな一歩を踏み出すことができました。