41_八重島工業グループ(代表企業:株式会社八重島工業)
【会社名】八重島工業グループ(代表企業:株式会社八重島工業)
【代表者】代表取締役 平良 聡
【住 所】石垣市
【業 種】建設業
【事業内容】土木建築工事、舗装工事

キャッシュフロー経営の構築

中長期の経営計画の策定
当社は、産業廃棄物処理業、土木建築工事、舗装工事などを手掛け、石垣島に根ざした安心と信頼の企業として地域に貢献するため、経営理念を「想い」として1988年1月に石垣市で創業しました。これまで、令和元年から令和5年までは、目標とする売上高を達成した経営状況となっており、直近の営業利益も経常利益では適正な利益を計上しております。
しかし、今後の課題として、石垣地区アスファルト事業協同組合の共同販売事業におけるシェア配分による受注活動に重点を置き、安定受注につとめることが求められます。また、相乗効果のある産業廃棄物処分事業を有効に活用することや、新技術・新工法を積極的に取得する必要があります。これらの取り組みにより、目標とする売上高や適正な営業利益を確保し、長期借入金の償還のためにも中長期の経営計画を立てキャッシュフロー経営に徹することが必要です。

経営戦略の立案
本業である、アスファルト舗装業、産業廃棄物処理業等で適正な営業利益を確保するためには、売上高を伸ばす方策、製造原価及び一般管理費を見直して営業利益段階で適正な利益を確保することが肝要です。そこで、当社の外部環境と内部環境を整理するための分析を実施し、経営戦略を加味した中期経営計画を策定し、長期借入金を安定的に償還できるキャッシュフロー経営の体制を構築する支援をいたしました。


経営計画の構築と事業承継
当社の強みである循環型社会構造への貢献として、再生アスファルトの製造促進は競合他社との差別化を図り、優位性を高めるだけでなく、原価率の低減にもつながります。幸いに沖縄公庫の「沖縄ソーシャル融資」の実行により、再生アスファルトの製造促進が当社の収益向上に寄与することにもなることなどを盛り込んだ経営計画の策定することができました。
また、事業承継対策についても、「相続対策」や「節税対策」、「株式の承継対策」、「事業用資産の承継対策」、「後継者教育」など個別の課題が山積していました。そのため、事業を承継する対象者が事業承継計画を立て、それを実践する必要があります。
具体的には、「現状を分析する」⇒「後継者と承継方法を検討する」⇒「事業承継計画を策定する」⇒「事業承継計画を実行する」、さらに後継者の組織体制の整備までの手順について認識を深め、対応する体制が整いました。
