38_株式会社MICHI
【会社名】株式会社MICHI
【代表者】代表取締役 漢那 憲哉
【住 所】石垣市
【業 種】卸・小売業
【事業内容】生花、植物卸・小売業

生花の無人販売機導入に向けた新事業計画の策定

商品在庫の削減と店舗販売強化による収益基盤の向上
当社は、石垣島で生花店を営んでおり、一般顧客に加え、葬儀、ウェディング、ホテル、スーパー向けの販売を中心に事業展開しています。島内でも売上規模が大きく、仕入量の見通しが困難な葬儀関連の受注対応や他の花屋への仕入れ供給など、石垣市内および竹富町への生花供給機能も担っています。また、島内には生花卸売市場や仲卸業者がないため、一定量以上の在庫を常に確保し、お客様の多様なニーズに迅速に対応する必要がありました。
一般的に生花店では廃棄が多く、フラワーロスの問題は深刻化しており社会的にも課題となっていますが、当社でも年間400万~500万円の廃棄ロスが発生しており、その削減に向けた取り組みが不可欠でした。
さらに、バックヤード作業や配達業務に多くの時間を要し、販売活動に十分な時間を確保できていない状況にあるため、一般顧客への販売体制強化と、事業全体の収益基盤の向上が必要でした。

収支及び実行計画書の策定支援
本事業においては、漢那代表からの依頼を受け、経営ビジョン、中長期経営戦略、及び事業計画の策定支援を実施しました。
まず、財務分析やSWOT分析を通じて現状を整理し、課題を明確化しました。その後、新事業として掲げられた「生花の自動販売機による販売計画」を基軸に、中長期経営戦略および事業計画を策定しました。具体的には、新事業実施後の収支予測を示すとともに、設備導入や販売促進策を反映した実行計画を作成し、最終的に「経営革新計画」の申請へと結びつけました。


「生花の無人販売による廃棄ロス削減と販売チャンス向上計画の策定
当初の支援目標であった中長期の経営戦略および事業計画の作成について、以下の内容を策定することができました。まず、中長期の経営戦略として、「一般顧客を対象に生花の無人販売機を導入し、廃棄ロスの削減と販売機会の向上を図り、利益改善を目指す」という方針を掲げました。
この戦略に基づき、5年間の収支計画および実行計画を策定しました。さらに、設備導入に必要な資金調達を見据えた計画や業務改善に向けたデジタル化の推進等も含め、より具体的で実現可能性の高い計画を策定しました。また、これらの取り組みが評価され、経営革新計画の承認を得ることができました。
これにより、新事業の実現に向けた事業計画が整い、経営基盤の強化や事業の持続的発展が期待される状況となりました。
