37_社会福祉法人まなぶ福祉会 認定こども園 森川保育園
【会社名】社会福祉法人まなぶ福祉会 認定こども園 森川保育園
【代表者】理事長 棚原 郷
【住 所】宜野湾市
【業 種】医療・福祉
【事業内容】認定こども園

超少子化時代の中で「持続的・安定的な法人運営」を目指し、若手スタッフを育成

「経営計画書」を策定する過程で、若手スタッフの育成を図りたい
僅かこの1年で国内の保育所利用児童数は1万3000人減少しています。超少子化時代を迎え、現状の保育所の利用定員数は305万人ですが、実際に入所している児童数は272万人で既に33万人の定員割れが生じています。その為、定員の充足率は89.1%(沖縄県:92.7%)で、山梨県や長野県は70%台とかなり経営が厳しい状況となっています。
当法人園では、現在は定員以上の充足率ですが、今後に備えて、早期に「経営計画」と「人財育成計画」を立て、より一層の「処遇改善」を図り将来的にも「安定した法人運営」に活かしたい。その過程に若手スタッフを参画させることにより、幹部スタッフ育成および「持続的な保育園経営」を目指したい。
具体的には、HP/ブログ/SNS等の情報発信の方針や採用の考え方、IT活用によってどの業務をどういう方法で効率化するのか、現状分析・今後の方向性について整理したい。

全スタッフの意見を収集し、業務課題を洗い出し、経営計画に活かす
情報発信や採用の考え方、IT活用など、現状確認や問題点の洗い出しを実施するため、全スタッフにSWOTカード作成を依頼し、業務課題解決の検討、戦略マップ作成を若手リーダークラスのスタッフを中心に実施しました。それら検討を通して彼らの成長にも繋がる手段としました。また、事業目標設定も必要との判断で、「保護者の信頼」「働きやすさ」「業務・事務効率化」と仮設定し、最後に確認することとしました。

「地域に根差し、保護者の信頼が厚い保育園」を目指す
「強み」「弱み」「機会」「脅威」のSWOTカードを全スタッフに依頼することで、さまざまな意見を収集できました。特に「地域・外部連携を強化したい」「採用強化・人材育成を進めたい」「保護者への情報発信/連携が重要」「IT活用で業務効率化したい」など積極的な姿勢が印象的でした。これらの意見を考慮し、リーダークラススタッフとの議論の中で「若手/中堅/幹部の階層別人材育成」「地域/保護者/求職者向け情報発信の強化」「業務マニュアルの整備」「IT活用勉強会(保育業務ツール「こどもん」活用)の開催」などの重要成功要因(CSF)を定義することができました。
これらを含めた「戦略マップ(BSC)」「経営計画書(簡略版)」を整備することができ、その過程で幹部候補生の育成も実施することができました。最後に予定した事業目標設定も「子ども達の安心・安全を第一に保護者・地域からの信頼獲得!」となりました。

