27_社会福祉法人水寿会
【会社名】社会福祉法人水寿会
【代表者】理事長 大城 博成
【住 所】名護市
【業 種】医療・福祉
【事業内容】福祉介護事業

評価制度導入による企業理念の浸透と人材育成

人事評価制度の評価基準に対する疑念
水寿会は、名護市にある「瑞穂の郷」「二見の里」と読谷村にある「ちゅらゆんたんざ」の3つの施設で構成されており、地域密着型介護老人福祉施設を主体として事業を展開しております。しかし、施設が3か所に分かれているため、企業理念やビジョンの浸透が課題となっていました。
また、一部の施設で行っていた人事評価制度に対する評価基準への不信感から、法人への不信感や従業員同士の軋轢が生じる結果となり、従業員のモチベーションの低下や離職の原因となっていました。さらに、施設間でのコミュニケーション不足や情報共有の不十分さも問題となっており、一貫した経営方針の実施が難しい状況が続いていました。このため、従業員の信頼関係の構築と、統一されたビジョンの共有が急務となっています。

伴走支援型の人事評価制度の導入
水寿会では、「for the community~地域とともに~」を企業理念としています。企業の成長には企業理念の浸透と従業員の成長を両輪として進めることが重要です。
今回の人事評価制度の導入に際しては、リーダーの皆様に企業理念を浸透させながら人材の育成を達成させるために、水寿会として必要な人材像や、チームのメンバーにどのように成長してもらいたいかについてご意見を伺いました。これらの意見をもとに、目指すべき人材像を明確にし、それに基づいた評価シートを作成いたしました。また、評価を行うリーダーの皆様には、パーソナルトレーナーのように従業員を応援する立場で支援し、メンバーへのアドバイスを行いながら評価を行うことを心掛けていただきました。

地域支援への好循環
伴走支援型の人事評価制度を導入した結果、リーダーとチームのメンバーの間で課題の認識や改善に対する提案など、コミュニケーションが活発になりました。リーダーはメンバーの成長を期待し、一人ひとりの仕事ぶりにも関心を持つようになりました。
また、チームのメンバーも企業理念の理解と自身の成長から、利用者の支援においてもよい影響を与えています。

