19_オーケイ運輸合資会社
【会社名】オーケイ運輸合資会社
【代表者】代表社員 大山 盛康
【住 所】那覇市
【業 種】小売業
【事業内容】ガソリンスタンド・コンビニエンスストア

優秀な人材と資産を活かして、収益力回復へ

FC事業とシナジー効果を活かした収益力の回復
前期は新たに1店舗のコンビニエンスストアを開設し、売上は前年同期比で増加しました。しかしながら、仕入れコストの上昇や人件費の増加により、収益面は厳しい結果となりました。特に、フランチャイズ事業に依存したビジネスモデルのため、売上は確保できるものの利益率が低いという構造的な課題を抱えています。そのため、既存のフランチャイズ事業と並行して、当社の強みである資産を有効活用し、新規事業の展開を進めることが求められています。現在、指定工場の取得に向けた準備を進めており、これを通じてシナジー効果を生み出し、収益性を向上させることが重要な課題となっています。
また、適切な人材確保を行いながら、持続可能なビジネスモデルの構築を進める必要があります。また、コロナ禍で調達した資金の返済が次年度から本格化するため、財務戦略の見直しも必要となっていました。

収益力回復に向けた今後のビジョン確立
当社の主要事業はSS(ガソリンスタンド:サービスステーション)事業(以下、SS事業)とコンビニ事業であり、どちらもフランチャイズ契約に基づく運営のため、売上の確保は可能であるものの、利益率の改善が求められる状況です。加えて、コロナ禍で調達した資金の返済が次年度から本格化するため、財務戦略の見直しも必要となっています。収益面の改善を目指して、コンビニ事業のリニューアル計画を策定することとしました。隣接するSS事業との投資バランスを考慮しながら、最適な進め方を検討しました。また、構想から3年以上たっている指定工場の実施計画についても、外部環境の変化など現状を踏まえたアドバイスを行いました。
さらに、SS事業においては、以下の提案を行いました。
まずゆいレール駅から徒歩3分に立地しているSS店は地理的優位性を活かし、レンタカー事業の導入を検討しました。しかし、現状では人手不足により日曜日を定休日としていることから、営業体制の見直しを実施することとしています。収益力が芳しくない別のSS店については、抜本的な事業の見直しを検討します。具体案として、店舗の統廃合を検討し、人員の適正配置を実施することで、ゆいレール駅近くにあるSS店を日曜日の営業再開とレンタカー事業の展開。また、次年度に予定しているコンビニ事業のリニューアルオープンに向けた金融機関との資金調達交渉についても、具体的なポイントの助言を行うこととしました。

事業強化に向けた意思決定
当社は現在、SS事業で3店舗、コンビニ事業で4店舗を運営しており、今回の支援を通じ、社内で慎重に検討を重ねた結果、SS事業で店舗の統廃合を進めていく方向となりました。これにより、人員の適正配置が実施できることとなり、営業稼働日を増やすことができることにより売上アップに繋がる見通しとなりました。一方、ゆいレール駅近くにあるSS店で計画しているレンタカー事業についても夏頃を目途にサービスを開始する方向で進めることとなりました。また、コンビニ店舗の改装資金についても、財務面での助言を行い金融機関と調整が進み資金調達の目途が決まりました。今後も、収益力の向上と持続可能な経営モデルの確立に向けた取り組みを進めていくことが期待されます。

