17_合同会社イコールステイタス

【会社名】合同会社イコールステイタス
【代表者】代表社員 宮城 尚人
【住 所】浦添市
【業 種】医療・福祉
【事業内容】訪問介護サービス

事業収支の安定化に向けた経営課題の可視化

 創業1年ということもあり、利用者数も限られ毎月の収支が安定しない状況にありました。同事業の収支改善については、県より常勤換算で2.5人以上の人員基準が定められているため、人件費の削減は難しいという前提条件がありました。雇用を守りつつ、傾聴と対話を基本に宮城社長をはじめ、社員の皆様へのインタビューを実施。業務フローを作成の上、案件受注については、相談員との信頼関係に基づき介護の依頼があること、その1件1件の対応が次の案件に繋がることを意識しつつ、「強み」として土日・祝日の対応や喀痰吸引資格などをしっかり認識し、可視化することで社内共有を図りました。

収支計画策定と予実管理の実践

 現状の介護報酬について、利用者の区分に応じた利用料金見込データを作成。その上で、付加提案が可能なサービスと確度の高い新規取込可能案件を基に収入目標を設定。月次で社員と収支実績の確認をしつつ、介護現場での対応課題(利用者、ご家族とのコミュニケーションやサービスの在り方等)、案件受注上の課題などをその都度ミーティングで確認し、対応策を検討しました。

課題の全社的な共有と事業参画意識の向上

 必要経費を基に、損益分岐点売上高を設定し、今後1年間の資金繰り表を作成。毎月の必要運転資金の他、年度で必要とする納税資金や諸経費について確認を行いました。その上で、利用者数に応じた収入計画表を作成することで、数値目標を全社的に可視化・共有を図ることができました。
 今回掲げた目標額は社員の皆様と十分達成可能な数値であることとし認識しつつ、インタビューを通して皆様の意見を聞き取ることで、事業への参画意識も高まることが実感できました。
 宮城社長の掲げる経営理念を基に、この会社で安心して働き続けることで訪問介護のプロとしてスキルを向上させ、資格取得支援はもとより、待遇改善についても取り組んでいくことを明確にしていただいたことは非常に有意義でした。